news【メルマガ】インテージヘルスケアなるほど!通信 vol.5 コロナ禍を経て注目が集まっている「免疫市場」の実態は?

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┗■ コラム:コロナ禍を経て注目が集まっている「免疫市場」の実態は?
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さて今回は、昨年12月にリリースした「健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2023」の中から、「風邪などの感染症予防・免疫力改善」のセルフヘルスケア市場についてご紹介します。


■「風邪などの感染症予防・免疫力改善」市場規模はコロナ前の約1.5倍。
2023年の「風邪などの感染症予防・免疫力改善」のセルフヘルスケア市場規模は、9,448億円であり、2019年の6,289億円と比べて約1.5倍の市場規模となっています。
コロナの流行が始まった2020年、緊急事態宣言中であった2021年は、市場規模が大きく跳ね上がり1兆円を超えています。
2022年・2023年では市場規模は縮小傾向にありますが、人々の免疫力向上に対する意識はコロナ禍以前に比べると高い水準と言えます。
私もその一人ですが、コロナ禍以前は気に留めていなかった免疫力向上をより意識するようになった方も多いのではないでしょうか。

▶「風邪などの感染症予防・免疫力改善」セルフヘルスケア市場規模【図表1】

では「風邪などの感染症予防・免疫力改善」市場の内訳はどのようになっているのでしょうか。

■対処方法別の市場規模では、「生鮮食品」がトップ。「一般食品」が大きく伸びた。

「風邪などの感染症予防・免疫力改善」目的の対処方法別での市場規模では、「生鮮食品」が最も多く、次いで「一般食品」「スポーツ用品用具・サービス」と続きます。
普段の食事から免疫力を高めたいと考える人が多いようです。
2019年と比較すると、「一般食品」は対19年比175%と比較的高い伸びとなっています。免疫力改善効果をうたう商品が増えたことも影響していると思われます。

▶「風邪などの感染症予防・免疫力改善」目的の対処方法別市場規模【図表2】

では、そんな「食品・飲料」のうち最も多く摂取されているものは何なのでしょうか。

■免疫力向上のために摂取する食品・飲料では、発酵食品や乳製品、緑茶が人気。

「風邪などの感染症予防・免疫力改善」のために摂取する食品や飲料は、「納豆」「乳酸菌飲料」「ヨーグルト」「牛乳」「緑茶・日本茶」がTOP5です。
発酵食品や、緑茶に含まれるカテキンやビタミンCなどが免疫力向上に効果があるイメージが定着しているのかもしれません。
「納豆」「ヨーグルト」「牛乳」「緑茶・日本茶」は特に高齢層で意識的に摂取している割合が高くなっています。
特に60・70代は「風邪などの感染症予防・免疫力改善」目的で「納豆」を比較的高い割合で摂取しています。
40・50代では、免疫力向上のために「牛乳」を取っている割合が他の性年代に比べて低く、一方で「乳酸菌飲料」を摂取する割合が高くなっています。
40・50代は、効果や機能性を明確に謳っていたり、免疫+αの効果を持つ乳酸菌飲料を好むなど、より効果重視の傾向にあるのかもしれません。

▶「風邪などの感染症予防・免疫力改善」目的の食品・飲料の利用者割合TOP5【図表3】

続いては、若年層の免疫力向上への対処について特徴的な点がないか探っていきたいと思います。

■若年層は、免疫力向上に対して睡眠グッズを利用することが特徴的。

20代の「風邪などの感染症予防・免疫力改善」の対処方法のTOP5は、「生鮮食品」「一般的な食品」「睡眠・仮眠/睡眠用具・グッズ」「入浴/入浴グッズ」「軽い運動」となっています。
20代では、他の年代ではTOP5に入らない「睡眠・仮眠/睡眠用具・グッズ」が3位となっています。
2023年は若者の間で睡眠計測アプリが流行るなど、若年層の睡眠への関心が高まっていると感じます。
睡眠時用のフレグランスアイテムや、暖かい耳栓を使用した「耳温活」なるものもあると聞いたことがあります。
20代の免疫力向上の対策として、睡眠の質向上を期待できるアイテムへの関心が高まっているのかもしれません。

▶「風邪などの感染症予防・免疫力改善」の年代別対処方法TOP5【図表4】


「なるほど!」はいただけましたでしょうか?

引き続き免疫市場は活況が期待できそうですね。

健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート」では、20ヘルスベネフィットのセルフヘルスケア市場・ヘルスケアフーズ市場や47ヘルスベネフィットの健康食品・サプリメント市場についてのデータを掲載しております。

データが気になる方はぜひ弊社担当者へお問い合わせください。

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「健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート」では、健康目的で食べたり飲んだりする健康食品・サプリメント、加工食品、生鮮食品、医薬品等を総称するヘルスケアフーズ市場に加え、化粧品、ヘアケア、オーラルケア、健康・美容グッズ、スポーツ運動グッズ・サービス、施術・美容サービス、睡眠グッズ、入浴サービス・グッズを総称する市場を独自にセルフヘルスケア市場と定め、20分類に集約したヘルスベネフィット(利用目的)ごとの使用・利用実態をとりまとめています。

インテージヘルスケアでは、今後も生活者視点での情報収集・分析に取り組んでいきます。


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