調査レポート
Quick調査レポート「乳がん患者のオンラインでのセカンドオピニオンについての調査」
当社では、乳腺外科の医師に対して、乳がん患者に対するオンラインでのセカンドオピニオンについての聴取を実施しました。COVID-19による影響下で、医師がオンラインでのセカンドオピニオンについて持つ印象や今後の意向をご報告します。
株式会社インテージヘルスケア Quick Survey室
調査結果サマリー
- 本調査に回答した乳がん患者に対してセカンドオピニオンを提供したことのある乳腺外科医のうち、(現勤務施設あるいは直近でセカンドオピニオンを提供した勤務施設で)オンラインでの提供経験のある医師は11%に留まった。
- 今後回答者自身が乳がん患者に対してオンラインでセカンドオピニオンを実施することへの意向では、「積極的に実施したいと思わない」~「あまり積極的に実施したいと思わない」と回答した医師が35%、「積極的に実施したいと思う」~「やや積極的に実施したい思う」と回答した医師が37%で、同程度となっている。一定の割合で消極的な医師がいることがわかる。その理由としては「信頼できる関係性をオンラインでは築きにくいと思うから(49%)」という回答が最も多かった。
- 「オンラインでのセカンドオピニオンを利用・導入するために必要なこと」の自由記入では、「診療報酬」「施設間のオンラインでの情報共有」「専門スタッフの配置」などの環境的な要因の他、「セカンドオピニオンの認知度向上」「セカンドオピニオンを受ける際のルール(検査は行わないこと、自費診療であること、転院希望での受診ではないことなど)の理解」など、患者側の認識の向上を希望する意見もあった。
- またシステムの「セキュリティの高さ」や「使いやすさ」など、医師がオンラインでセカンドオピニオンを提供する際のシステムへの不安やサービス向上を求める声もあり、改善が望まれている。
- さらに「オンラインサービス」の認知・受容度の高まりが必要という意見も回答されており、オンラインを介した医療の提供における不安が依然としてあることが示唆されている。
調査概要
調査対象者 | ●対象者:医師(乳腺外科に勤務する医師)※プラメド医師会員 ●有効回答: 95サンプル セカンドオピニオンの提供経験あり:83s(87%) セカンドオピニオンの提供経験なし:12s(13%) |
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調査方法 | インターネット調査(TenQuick使用) |
調査エリア | 全国 |
調査時期 | 2021年12月16日(木)~ 2021年12月22日(水) |
調査実施機関 | 株式会社インテージヘルスケア Quick Survey室 |