news【旧アンテリオ】2019年1月度 一般用医薬品(OTC)薬効別ランキング

※こちらのニュースは旧アンテリオの記事です。

2019年1月度一般用医薬品(OTC)市場 薬効別ランキング
記録的インフルエンザ大流行、麻黄湯が大幅伸長
手指消毒剤やうがい薬など関連商品も好調!

当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2019年1月度一般用医薬品 薬効別ランキング」を発表しました。

調査結果のポイント

  • 1月のOTC関連薬市場は、前年比101.5%で前年同月比4か月連続のプラス
  • 上位3薬効(漢方薬、鎮咳去痰剤、殺菌消毒剤)が前年差3億円以上のプラス
  • インフルエンザの記録的大流行で麻黄湯や関連商品が好調

調査結果

1.好調が続くOTC市場。前年比4か月連続プラス、かつ過去4年の1月で最も高い販売金額を記録 「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」

図表画像

1月のOTC関連薬市場の販売金額は、前年同月比101.5%の970億円でした。昨年10月から4か月連続で前年の販売金額を上回り、好調が続いています。

2.インフルエンザの記録的大流行で漢方薬などの関連薬効が好調だった一方で、胃腸薬は多くの上位シリーズが売れず不調 「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

図表画像

1月にもっとも好調だった薬効は漢方薬でした。次いで鎮咳去痰剤、殺菌消毒剤と続き、いずれも前年同月差3億円以上のプラスでした。これらが好調だった主な要因はインフルエンザの記録的な大流行と関連があると言えます。
また主要地域の多くで降水量が過去8年間で最低だったことの影響もあり、皮膚用薬(殺菌消毒剤除く)が過去4年の1月の販売平均を100とした「4年指数」で最高値。特に皮膚の乾燥からくる痒み対策の鎮痒剤は前年同月比112%とよく売れました。
一方で、不調だったのは前年同月比97%の胃腸薬。多くの上位シリーズが不振で、4年指数で最低水準でした。これは飲む機会が減少している背景に加えて、ウコンや肝臓水解物が入ったドリンク剤(清涼飲料水)の販売が増えていることも要因と考えられます。

【1月のトピック: インフルエンザが流行すると売れるものは?】
昨年猛威を振るったインフルエンザでしたが、今シーズンはそれを上回る記録的な大流行となりました。
インフルエンザが流行すると、麻黄湯などの漢方薬や鎮咳去痰剤、手指消毒剤、のどスプレータイプの口腔用薬、うがい薬などの関連商品がよく売れる傾向にあります。またインフルエンザが流行する環境では、体調を崩す人が多くなると思われ、総合感冒薬、葛根湯、麦門冬湯などもよく売れます。
1月の各薬効別の売上は、前年同月比で麻黄湯112%、鎮咳去痰剤108%、手指消毒剤176%、口腔用薬108%、うがい薬107%など、大幅に伸長しました。

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始

※2018年4月度から調査設計を変更しました

対象業態OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア全国
調査店舗数3,245店舗
データ収集方法POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー医薬品、医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など
プレスリリース
株式会社インテージヘルスケア

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