医師の印象に残った医療機器メーカーや医療機器は? インテージヘルスケア、医療機器メーカーのイメージなどを調査
株式会社インテージヘルスケア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:村井啓太)は、医療機器に関する製品情報の入手状況を調査した「医療機器プロモーショントラッキング」と、心臓血管領域の医療機器メーカーの製品力やサポート力を調査した「心臓血管外科領域の戦略的ブランドベンチマーク調査」を行いました。
ポイント
- 医師の情報入手方法について、医療機器は前回調査と同様で「直接営業」が最も多い
- 医師の印象に残っている医療機器メーカーのランキングTOP3※1は「心臓血管外科」「消化器外科」に変化
- 「循環器内科」の「レスポンスの速さ・誠実さ」で評価できるメーカーTOP3※2は、製品説明で印象に残っているメーカーと同様の傾向
- 「循環器内科」の医師は医療機器の安全性と操作性についての説明が印象に残っている
※1 医師に印象に残っている医療機器メーカーと製品群の組み合わせを聴取、最大5つまで回答。その中からメーカー名を合算
※2 医師に医療機器メーカーの印象に残った活動内容についてOAで聴取
1.医師が医療機器の製品情報を入手する方法は「直接営業」が約8割で傾向は変わらず
「医療機器プロモーショントラッキング」は、全国200床以上の施設に勤務する「循環器内科」「心臓血管外科」「消化器内科」「消化器外科」「整形外科」「脳神経外科」合計900人の医師に「医療機器の製品情報の入手状況」を確認しています。
2025年12月の結果を確認したところ、今回の調査でも「直接営業」からの情報入手割合は79%で、過去調査と同様に最も多い情報源となりました。「Web講演会/インターネット」は16%、「院内説明会」は11%で、前年同月である2024年12月の調査と比較しても、同様の傾向でした。 また、「製薬企業のプロモーション活動」を日記形式で確認している調査Impact Track※3においても、今回の医療機器の調査対象セグメント(6診療科・200床以上)に合わせて算出したところ、「医療機器の製品情報の入手状況」同様、2025年9月の調査と比較して大きな変化は見られませんでした。
※3 Impact Track:インテージヘルスケアが行っている製薬企業のプロモーション活動評価
<図1: 医療機器・医薬品におけるプロモーションチャネルの変化>

2.医師の印象に残っている医療機器メーカーのランキングでは「心臓血管外科」「消化器外科」のTOP3のメーカーが変化
同調査で医師に「印象に残っている医療機器メーカー」を確認したところ、「心臓血管外科」「消化器外科」でTOP3に変化がありました。「消化器外科」はインテュイティブサージカルが3位でした。同社は2025年6月の調査で3位、2025年9月ではTOP3外となっています。「心臓血管外科」ではエドワーズが前回調査TOP3外から12月の調査では3位となりました。
<図2: 医師の印象に残っている医療機器メーカーランキング※4>
2025年12月調査結果

黄色は前回2025年9月調査結果ではTOP3ランキング外のメーカー
2025年9月調査結果

※4 メーカー名は略称で記載
3.「循環器内科」の「レスポンスの速さ・誠実さ」で評価できるメーカーTOP3は、製品説明で印象に残っているメーカーと同様の傾向
次に、全国20床以上の施設に勤務する「循環器内科」「心臓血管外科」計150名の医師を対象とした「心臓血管外科領域の戦略的ブランドベンチマーク調査」において、「レスポンスの速さ・誠実さにおいて評価できる医療機器メーカー」を確認しました。その結果、循環器内科では1位日本メドトロニック、2位アボットジャパン、3位ボストン・サイエンティフィック ジャパンとなりました。これは図2の「医師の印象に残った医療機器メーカーランキング」と同様の順位です。 製品自体の情報提供という評価と、メーカーの誠実さといったイメージの2つの異なる観点から見ても同様のメーカーが選ばれやすい傾向にあることが示唆されました。
<図3: レスポンスの速さ・誠実さで評価できる医療機器メーカーランキング※5>

※5 メーカー名は略称で記載
4.「循環器内科」の医師は医療機器の安全性と操作性についての説明が印象に残っている
また、「医療機器プロモーショントラッキング」では医療機器の各製品について印象に残った説明内容も確認しています。
循環器内科では、具体的な製品名が確認された回答のうち薬剤溶出性ステントである「Xience」、「Ultimaster」、リードレスペースメーカーである「Micra」についてのコメントの数が上位でした。
Xienceは、「豊富な臨床データに基づいた長期成績の良さ」と「最新のSkypointモデルによるデリバリー性能(運びやすさ)の向上」、Ultimasterは「国産」の安心感に加え、「多関節構造による柔軟な設計が、分岐部などの複雑な病変への圧着や通過を容易にする」こと、Micraでは「リードがないことによる合併症リスクの低減」や「バッテリー寿命の向上」「心房同期(VDD)対応」などの機能面の進化が言及されました。
通過性※6の追求、信頼あるエビデンスの構築、合併症のリスク低減等に対する関心の高さが伺えます。実際に製品を利用する医療現場では、「確かなデータに裏打ちされた安全性」と「困難な症例でも確実に手技を完遂できる操作性」の両立が求められていることが示唆される結果となりました。
次回は2026年4月に第11回目となる「医療機器プロモーショントラッキング」の調査を予定しており、引き続きプロモーションチャネルの変化を確認すると共に、ランキングの変動も注目してまいります。
インテージヘルスケアでは、2024年7月から「デバイス&デジタルヘルス」専門グループを立ち上げております。引き続き医師の医療機器ならびに医薬品に関する製品情報入手状況の動向を確認していきます。
分析担当: マーケティング&バリューインサイト事業部 ヘルスケアマーケティング部 金井・倉又・山田
※6 ステントを病変部までスムーズかつ安全に運ぶ性能
医療機器プロモーショントラッキング
全国の医師900人を対象に医療機器に関する製品情報の入手状況を調査しています。2022年12月(第1回)より継続的に実施しており、2025年12月度の調査結果で10回目となります。
| 調査方法 | Webアンケート調査 |
|---|---|
| 調査地域 | 全国 |
| 調査対象 | 200床以上6診療科「循環器内科」「心臓血管外科」 「消化器内科」「消化器外科」「整形外科」「脳神経外科」 |
| 有効回答数 | 900サンプル |
| 調査実施期間 | 第10回: 2026年1月7日~14日 |
| 調査主体 | 株式会社インテージヘルスケア マーケティング&バリューインサイト事業部 |
| 調査内容 | 医療機器製品の情報入手状況をトラッキング |
心臓血管外科領域の戦略的ブランドベンチマーク調査
全国の循環器内科と心臓血管外科の医師約150人を対象とした医療機器メーカーのイメージを調査しています。調査結果の一部をホームページに掲載しておりますのでご覧ください。
| 調査方法 | Webアンケート調査 |
|---|---|
| 調査地域 | 全国 |
| 調査対象 | 20床以上2診療科「循環器内科」「心臓血管外科」 |
| 有効回答数 | 152サンプル |
| 調査実施期間 | 2026年2月3日~9日 |
| 調査主体 | 株式会社インテージヘルスケア マーケティング&バリューインサイト事業部 |
| 調査内容 | 医療機器メーカーのイメージを調査 |
| サンプルレポート | 自主企画調査レポート「心臓血管領域における戦略的ブランドベンチマーク調査」 |