2019年7月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング
2019年7月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング
長引いた梅雨寒で、総合感冒薬は前年比122%
あせもや虫刺され治療薬など夏場商品は不振
当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2019年7月度 市販薬(※1)市場 薬効別ランキング」を発表しました。
※1 市販薬:ドラッグストアや薬局で販売される一般用医薬品(OTC)のこと。当社データは指定医薬部外品を含みます。
調査結果
◆ 7月度の販売金額は952億円、前年同月比99.2%、2か月連続で若干のマイナス「市販薬市場の販売金額推移」

7月度の市販薬の市場規模は952億円、前年同月比99.2%と下回りましたが、過去5年間の7月の平均を100とした場合の指数では、101.1と平年を上回る結果となりました。
◆ 長引いた梅雨の寒さで風邪関連薬が大幅伸長した一方で、夏向けの皮膚用薬などが不振 「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

今年の7月は梅雨明けが例年より遅れ、全国的な日照不足と低気温に見舞われました。東日本では7月としては12年ぶりの低温となりました。
そのため、体調を崩し風邪をひく人が多かったと推測されます。7月の風邪関連薬(※2)市場は115億円、前年同月比119.0%と大幅な伸長を見せ、総合感冒薬、鎮咳去痰剤、のどスプレータイプの口腔用薬、葛根湯のいずれも月間を通じて好調でした。

※2 風邪関連薬市場:総合感冒薬、鎮咳去痰剤、口腔用薬、葛根湯(漢方薬)の合計
一方で、夏の季節商品である皮膚用薬(殺菌消毒剤除く)は前年差マイナス9.9億円、前年同月比90.5%と非常に低調でした。その代表格である虫刺され薬は前年同月比92.0%。また低気温の影響を最も大きく受けたのはあせも治療薬で、同54.4%という結果でした。

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始
※2018年4月度から調査設計を変更しました
対象業態 | OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア |
エリア | 全国 |
調査店舗数 | 3,245店舗 |
データ収集方法 | POSデータのオンライン収集 |
対象カテゴリー | 医薬品、指定医薬部外品 (対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ) |
調査項目 | 各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など |