プレスリリース

2019年6月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング

2019年6月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング
当月不調な目薬、2018年度の市場規模は830億円
アニメキャラクターとのコラボや高機能商品の人気に更なる市場拡大の可能性

当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2019年6月度 市販薬(※1)市場 薬効別ランキング」を発表しました。

※1 市販薬:ドラッグストアや薬局で販売される一般用医薬品(OTC)のこと。当社データは指定医薬部外品を含みます。

調査結果

◆ 6月度の販売金額は前年比99.6%とわずかにマイナス。過去5年の6月の平均を100とした場合の指数は102.1で平年を上回る。「市販薬市場の販売金額推移」

6月の市販薬の販売金額は910億円で、前年比99.6%と若干のマイナスとなりましたが、過去5年間の6月の平均を100とした場合の指数は102.1で、平年を上回る結果となりました。

◆ 風邪関連薬は引き続き好調。目薬は昨年6月が好調だった反動で大きくマイナス。 「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

先月に引き続き、総合感冒薬、鎮咳去痰剤、口腔用薬などの風邪関連薬は好調に推移しました。一方、目薬は、前年同月にアニメキャラクターとコラボした製品がヒットしたため、当年はその反動で一部のブランドのマイナスが目立つ結果となりました。

目薬市場は、市販薬市場が伸び悩む中、成長著しいカテゴリーの一つです。コンタクトレンズのユーザーの増加や、パソコン作業の長時間化に伴うドライアイ対策を背景に、2008年度までは涙液タイプ(コンタクトレンズを装着しているときの不快感などの解消)や洗眼薬などが成長を牽引しました。さらに、2014年度以降も、訪日観光客に人気のあるブランドなどの販売増や、高価格帯の製品の増加などにより、好調に推移しています。

当社の生活健康基礎調査2018のデータにて、目の悩みについて聞いたところ、目の乾きや疲れは10~70代の各年代で約4~5割、目のかすみは40代以上で3割前後の人が、症状経験があることがわかりました。

今後も、より一層進む高齢化や、雇用機会の延長、スマートフォンなどの使用機会の増加などにより、特に中高年向けの高機能目薬市場が拡大するかもしれません。

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 

※2018年4月度から調査設計を変更しました

対象業態OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア
全国
調査店舗数3,245店舗
データ収集方法POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー医薬品、指定医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など

生活健康基礎調査 ◆1991年調査開始

生活者の健康状態・健康意識、市販薬の使用実態を捉え、市販薬と生活者との関わりについての経年データを整備しています。

調査対象16~79歳の男女個人(2018年より70歳代の調査を追加)
約2,000人
調査地域京浜地区(東京、神奈川、埼玉、千葉)
京阪神地区(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)
調査手法郵送調査
調査内容最近1年間の健康状態
最近1年間の市販薬・健康食品の使用状況
市販薬の主要薬効の服用実態
薬局・薬店、ドラッグストア、スーパー、コンビニエンスストアの利用実態
その年ごとのテーマ調査
調査期間4月中旬から4月下旬
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