【旧アンテリオ】Quick調査レポート「製造販売後調査(PMS)」に関する調査
※こちらのニュースは旧アンテリオの記事です。
今年4月始動の「MID-NET」、認知している医師は4人に1人
医薬品「製造販売後調査(PMS)」に関する調査
医療従事者への簡易Web調査「TenQuick」で調査
当社は、過去3年間に製造販売後調査の調査票に記入した実績がある医師を対象に、「製造販売後調査(PMS)」について簡易Web調査「TenQuick」で調査しました。
医薬品は発売開始後に、医師の日常の診療の中で得られる有効性・安全性についての情報を収集する「製造販売後調査(PMS)」の実施が義務付けられており、製薬会社が医療機関に依頼する形で実施されています。
今回当社が行った簡易WEB調査により、現行型の製造販売後調査における課題や、今年4月に厚生労働省が始動させた医療情報データベース(MID-NET)の利活用に対する医師の考えなどが明らかになりました。
※ MID-NET:電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)等の診療情報をデータベース化したシステム
1.現行の製造販売後調査(PMS)の課題は、「医療現場の負担が大きいこと」

現行の製造販売後調査の課題としては、4割以上の医師が「医療現場の負担が大きい」ことを挙げており、自由回答の中には「面倒くさいのが本音」といった率直な意見も見られました。
また「やりがいを感じる」というという感想も挙がる中で、「データ閲覧が簡単にできるようにして欲しい」など、データの利活用に対する要望もありました。
2.今年4月に運用開始された「MID-NET」、認知している医師は4人に1人!

今年の4月に運用が開始されたMID-NETについては、74%が「(存在や名前も)知らない」という結果となりました。認知度が非常に低いことの背景として、全国でMID-NETに参加している医療機関数が23病院と少なく、医師の関心が集まりにくいことなどが考えられます。
3.44%が支持する「現行型調査からデータベース調査への移行の推進」

現行型調査から医療情報データベース調査への移行について意見を聞いたところ、「推進すべき」という意見が44%にのぼりました。その理由として「リアルワールドデータの利活用の推進に賛成だから」や「現行型では現場の負担が大きい」などが挙がりました。
一方、「どちらともいえない」や「慎重になるべき」とする理由については、3人に1人が「まだ協力医療機関が大学病院のみだから(患者像が限定されている)」としています。
※ リアルワールドデータ:医療分野において、実診療行為に基づいて得られる匿名化された患者単位のデータのこと(レセプトや電子カルテなど)。国や企業においてその利活用に向けた動きが進んでいる。
調査概要
調査方法 | 簡易Web調査(TenQuick) |
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調査地域 | 全国 |
調査対象 | 医師(過去3年間に製造販売後調査の調査票に記入したことがある医師) |
有効回答数 | 104サンプル 病院勤務医(20床以上) 52サンプル 開業医(19床以下) 52サンプル |
調査実施期間 | 2018年8月22日(水)~ 2018年8月24日(金) |
調査主体 | 株式会社アンテリオ Quick Survey室 |
TenQuickについて
「TenQuick」は医療従事者(医師・薬剤師等)に対して最大15問までの“医療と健康に関する課題”を“早く安く”調査が可能な簡易Web調査です。スケジュールやコストに制限のある場面に適したサービスで、調査票作成の簡易サポートにも対応します。
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