CRO事業の会社分割(新設分割)及び 新設会社株式の譲渡に関するお知らせ
当社は、CRO(医薬品開発業務受託機関(※1))事業を、会社分割(新設分割)(以下、「本会社分割」といいます。)により新設会社(以下、「本新設会社」といいます。)に承継させた上で、当該新設会社の株式の全部をアルフレッサ ホールディングス株式会社(以下、「アルフレッサ ホールディングス」といいます。)に譲渡(以下、「本株式譲渡」といいます。)することについて決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.本会社分割及び本株式譲渡の目的
株式会社インテージヘルスケアは、ヘルスケア領域のあらゆる課題に対して、「医療消費者」起点のデータの価値化による、最適な意思決定をサポートすることを目的として、2019年4月、医薬品開発・製造販売後調査・安全性業務支援(以下、CRO事業)を主体とする株式会社アスクレップとマーケティングリサーチ事業を主体とする株式会社アンテリオが経営統合しスタートしました。経営統合以降、インテージグループのヘルスケア領域を担う各社(※2)と一体となり、データ活用によるマーケティングリサーチ事業やデータサイエンス事業、さらにプロモーション活動の支援としてソリューションを提供、そして医薬品開発業務受託機関としてCRO事業を展開することで、お客様の様々なニーズにお応えしてまいりました。
一方で、超高齢化社会を迎える日本が抱える社会保障費の増大という社会課題、昨今の製薬業界で課題とされる「ドラッグロス(※3)やドラッグラグ(※4)」や、「患者中心の医療」に取り組む医療業界、医療従事者の抱える課題など、ヘルスケア領域に関連する課題は多岐にわたる時代となってきています。そのような環境の中、インテージヘルスケアは、改めて、我々の強みである「データの価値化」に注力し、これらの課題解決をするため、経営資源をマーケティングリサーチ事業、データサイエンス事業に集中させることと致しました。そのため、医療用医薬品等の安全性と有効性を支えるCRO事業については、医薬品の開発から製造、販売、物流、PMS(※5)まで一貫して担うトータルサプライチェーンサービスの構築を進める、アルフレッサ ホールディングスへ譲渡することを決定いたしました。
※1 CRO(Contract Research Organization):製薬企業や研究機関が行う臨床試験に関する一連の業務を支援する専門機関
※2 株式会社協和企画、株式会社インテージリアルワールド、株式会社プラメド、Plamed Korea Co., Ltd.
※3 ドラッグロス:海外で既に承認されている薬が、日本では開発に着手できていないこと
※4 ドラッグラグ:海外で既に承認されている薬が、日本では承認を得るまでに長い時間を要していること
※5 PMS(Post Marketing Surveillance):医薬品や医療機器が販売された後に行われる品質、有効性および安全性の確保を図るための調査
2.本新設会社の概要
(1)名称:ArkMS株式会社(アークメディカルソリューションズ)
(2)所在地:東京都豊島区東池袋三丁目1番3号
(3)代表者名の役職・氏名:代表取締役社長 水尾 斉
(4)事業内容:臨床試験支援、臨床研究支援、販売後調査支援、DB研究支援、DB調査支援、安全性管理業務支援、信頼性保証支援等
(5)資本金:50百万円(予定)
(6)設立年月日:2024年9月2日(予定)
3.新設会社株式の譲渡先の概要(2024年6月17日現在)
(1)名称:アルフレッサ ホールディングス株式会社
(2)所在地:東京都千代田区大手町一丁目1番3号
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 荒川 隆治
(4)事業内容:医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具の卸販売、製造販売、輸出入等ならびに調剤薬局の経営とこれらに附帯する事業を行う子会社の管理等
(5)資本金:18,454百万円
(6)設立年月日:2003年9月29日
4.日程
(1)株式譲渡契約締結日 2024年6月17日
(2)会社分割による新設会社の設立日 2024年9月2日(予定)
(3)株式譲渡完了日 2024年9月2日(予定)