【旧アンテリオ】2018年11月度 一般用医薬品(OTC)薬効別ランキング
※こちらのニュースは旧アンテリオの記事です。
2018年11月度一般用医薬品(OTC)市場 薬効別ランキング
外用鎮痛・消炎剤が非常に好調!
スイッチOTCが同市場の売上に大きく貢献
当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2018年11月度一般用医薬品 薬効別ランキング」を発表しました。
※スイッチOTC: 医療用医薬品の有効成分を一般用医薬品として使用できるようにスイッチした(切り替えた)もの。
調査結果のポイント
- 11月のOTC関連薬市場は、前年比100.6%、過去4年の11月では最も高かった
- 外用鎮痛・消炎剤が新製品・既存品ともに非常に好調で、スイッチOTCが売上に貢献している
- 気温が高かったことで、天候に左右されやすい皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)が不振
調査結果
1.過去4年の11月で最も高い販売金額を記録 「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」
11月のOTC関連薬市場の販売金額は、前年同月比100.6%の937億円でした。消費が増える土日祝日が昨年より1日少なかったにもかかわらず、前月から2か月連続で対前年プラスとなり、好調に推移しました。
2.外用鎮痛・消炎剤が非常に好調! 一方、気温が高かったことで保湿系の皮膚用薬は不調 「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」
11月に好調だった薬効は外用鎮痛・消炎剤で、前年同月差3.4億円のプラスとなりました。中でも、肩こり・腰痛に塗るタイプのマッサージ用薬(液・軟膏・クリーム)が対前年同月比115%、プラスター剤が105%と非常に良く売れました。
一方、不調だったのは天候に左右されやすい皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)で、前年同月差3.3億円のマイナスとなりました。ジャータイプの容器に代表される保湿系商品の売れ行きが悪く、これは気温が高めだったことで乾燥から来る痒みに悩む人が少なかったためと推察されます。また前月の10月が好調だったことの反動も不調要因の1つとして挙げられます。
【11月のトピック:スイッチOTCが売上に大きく貢献している外用鎮痛・消炎剤市場】
11月の外用鎮痛・消炎剤の売上は、過去4年の11月の平均を100とした指数で103.2で、10月に引き続き最高水準となりました。9~10月に相次いで新発売となった商品が大幅に伸長しただけでなく、既存の人気ブランドのシリーズ商品も好調に推移しています。
医薬品の有効成分で見ると、インドメタシンやフェルビナク、ジクロフェナクナトリウムといったスイッチOTCが、この市場の売上に大きく貢献しています。
SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始
※2018年4月度から調査設計を変更しました
対象業態 | OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア |
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エリア | 全国 |
調査店舗数 | 3,245店舗 |
データ収集方法 | POSデータのオンライン収集 |
対象カテゴリー | 医薬品、医薬部外品 (対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ) |
調査項目 | 各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など |