HEORとは何か?
HEOR(Health Economics and Outcomes Research)は、医療経済学とアウトカムリサーチの領域を統合した学問分野です。
医療経済学とは、主に医療技術(医薬品や医療機器など)や医療サービスの効率、効果に関わる経済的側面を研究する学問分野です。代表的な分析手法としては、費用効果分析、費用便益分析、費用効用分析などがあります。アウトカムリサーチとは、特定の医療技術などが患者のアウトカムにどう影響を及ぼすか測定することを目的とした研究を指します。アウトカムリサーチにおけるアウトカムの例として、患者のQOLや満足度、選好(個人が異なる選択肢の中からどれを好むかを示す心理的な価値基準)などがあります。
HEORの目的は医療技術や医療サービスが人々の健康と経済にどのような影響を与えるかを評価し、効率性・公平性などの科学的な分析を通じて、より効果的な医療政策や臨床の実践を支援することです。
日本では、医療費の増大や超高齢化に伴う財政への影響などから、医療技術や医療サービスの経済的および臨床的価値を科学的に評価することの重要性が高まっており、その中でHEORは中心的な役割を果たしています。
サービス
お客様からのご要望に合わせ、様々なご提案が可能です。
支援事例
具体的な支援事例を紹介します。
お客様の課題に合わせ、柔軟な調査・研究のご提案が可能です。
- HEOR・エビデンス構築支援
医薬品や医療機器の費用対効果評価関連調査
- QOL
- 費用対効果評価
- TTO法
- DCE法
企業・組織- 官公庁
- HEOR・エビデンス構築支援
希少疾患の介護に関する質的研究
- 質的研究
企業・組織- 医療用医薬品
- HEOR・エビデンス構築支援
がんに関するShared decision makingの現状把握
- アンケート系医学研究
- Shared decision making
企業・組織- 医療用医薬品
- HEOR・エビデンス構築支援
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)関連調査
- セルフメディケーション
- セルフケア
- 制度設計
企業・組織- 官公庁
- HEOR・エビデンス構築支援
QOL尺度開発関連調査
- QOL
- PRO
- 評価尺度作成
企業・組織- 官公庁
インテージヘルスケアのエキスパート
長年の経験と、様々な専門性を持った担当者がお客様を支援します。
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リサーチディレクター/主任研究員
小森谷 祥明 KOMORIYA Yoshiaki
官公庁・研究機関等の政策課題解決のための企画提案、調査・研究、計画策定、政策・施策立案等を行う。近年は健康・医療・ヘルスケア領域の制度設計や医療経済関連の調査・研究、QOL値測定・QOL尺度開発等に対応。
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リサーチディレクター
林 秀烈 LIM Sooyeol
業界経験20年以上。多様な医療データにおける統計解析・データサイエンスの豊富な経験を持つ。臨床試験及びデータベース研究論文、医療経済学関連論文及び費用効果分析研究のISPOR学会発表実績あり。
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論文・調査レポート
- 【ポスター掲載】Use of Copulas for Correlated Sampling of Cost and Utility Parameters During Probabilistic Sensitivity Analysis for Cost-Effectiveness Analyses
- 【論文掲載】Public Health and Economic Impact of Periodic COVID-19 Vaccination with BNT162b2 for Old Adults and High-Risk Patients in an Illustrative Prefecture of Japan: A Budget Impact Analysis
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リサーチディレクター
関 晴彦 SEKI Haruhiko
前職は病院薬剤師。10年以上、様々な疾患・テーマの調査業務に従事し、製薬企業でのオンサイト業務経験あり。近年は、論文化を目的とした研究案件を主とし、複数の実績あり。現場感覚と幅広い経験に基づいた提案、洞察力が強み。