news【旧アンテリオ】Quick調査レポート「医師が見たことある医療系テレビドラマランキング」(救急医療に関する調査)

※こちらのニュースは旧アンテリオの記事です。

やっぱり「あのドラマ」がランクイン!
医師が見たことある医療系テレビドラマランキング
実際の現場は?救急医療は「やりがい」と「疲弊」が背中合わせ

当社は、集中治療型救急(主に重症例に対応)に専門的に従事する「高次救急専業医」と、専門の診療科を持ちながら一般的な救急外来も担当している「一般救急担当医」それぞれに対し、救急に従事する現状とその課題について簡易Web調査「TenQuick」で調査しました。

1.高次救急専業医のトップ3は『救命病棟24時』『ER緊急救命室』『コード・ブルー」!
「医師が視聴したことのある医療系テレビドラマランキング」

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視聴したことがある医療系テレビドラマを聞いたところ、高次救急専業医では、『救命病棟24時』が1位でした。なお2位、3位も救急救命をテーマとしたテレビドラマとなっています。
一方、専門の診療科を持つ一般救急担当医では、2位に15ポイントも差をつけた『白い巨塔』が1位でした。

2.ドラマと現実は違う?! 救命救急センター最大の課題は「スタッフが疲弊しやすい」
「日本の救急医療現場の課題」

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日本の救急医療現場の課題を聞いたところ、救命救急センターの課題として最も多かったのは、「スタッフが疲弊しやすい」ことで、7割に上りました。救命救急に従事している理由について、医師からは、「患者を助けているという実感が一番湧きやすい」「全身管理をする上ではたくさんの知識が必要であり、医者の総合的な能力が試される」といった、やりがいを挙げる声もありました。しかし、現実的には肉体的・精神的な疲弊は避けられない課題のようです。

また、日本における救急医療は、ドラマなどでよく見る高次救急施設ではなく、救急が専門ではない医師による一般的な救急外来によってそのほとんどが支えられています。その一般的救急外来では、約6割が「当直医の不在・診療科の撤退」で受け入れ可能な疾病が限られる、という課題に直面していることが明らかになりました。

3.「北米式ER型救急」への速やかな移行を約半数の医師が望んでいる

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「北米式ER※型救急」の導入には、高次救急専業医、一般救急担当医ともに約半数が賛成という結果となりました。

北米式ER型救急とは、すべての救急患者を横断的に診て、救急初期診療を行うER専門医を有する救急システム。多くの場合、北米型ER救急の専門医はER専任として各科の業務を兼任せず、手術・入院患者・専門外来には関与しないという特性があるため、賛成には「システムの集約化が期待できる」という意見が上がりました。一方、「入院患者を診ない北米型ERでは各科との連携をとるのが難しい」といった反対意見も見受けられました。

※ ER: Emergency roomの略。救急患者を受け入れて治療する救急治療室、救急救命室など

調査概要

調査方法簡易Web調査(TenQuick)
調査地域全国
調査対象医師(救急医療に従事する医師)
有効回答数108サンプル
 高次救急専業医 55サンプル
 各科相乗り救急担当医(一般救急担当医) 53サンプル
調査実施期間2018年6月26日(火)~ 2018年6月28日(木)
調査主体株式会社アンテリオ Quick Survey室

TenQuickについて

「TenQuick」は医療従事者(医師・薬剤師等)に対して最大15問までの“医療と健康に関する課題”を“早く安く”調査が可能な簡易Web調査です。スケジュールやコストに制限のある場面に適したサービスで、調査票作成の簡易サポートにも対応します。
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