news2019年5月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング

2019年5月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング
好調な風邪薬、医療機関の「連休」が影響か
乗り物の酔い止めは、早めに準備?

当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2019年5月度 市販薬(※1)市場 薬効別ランキング」を発表しました。

※1 市販薬:ドラッグストアや薬局で販売される一般用医薬品(OTC)のこと。当社データは指定医薬部外品を含みます。

調査結果

◆ 5月度の販売金額は945億円。前年同月比101.0%と、4か月ぶりにプラスへ転じた「市販薬市場の販売金額推移」

5月の市販薬の市場規模は945億円、前年同月と比べると101.0%でした。今年の5月は過去5年間の5月の平均を100とした場合の指数で見ると104.0で、かつ販売金額が最も大きい結果となりました。

◆ 好調だった風邪関連薬は、史上初の10連休が影響? 「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

今年の連休では、例年と比較すると特徴的に売上を伸ばした薬効がありました。
総合感冒薬は、5月は前年同月差プラス3.6億円、4~5月累計ではプラス8.3億と非常に好調でした。週次データで見ると、4/29と5/6の週で風邪関連の各薬効(※2)が前年実績を大きく上回っていることから、10連休で多くの医療機関が休業していたことが影響し、風邪の諸症状に市販薬で対処していた様子がうかがわれます。

※2 総合感冒薬、鎮咳去痰剤(咳・痰などの症状の緩和)、口腔用薬(のどスプレーやトローチなど)

また、鎮暈剤(乗り物の酔い止め)については、連休前の4/22と29の週で前年実績を大きく上回りました。旅行などでの乗り物による移動に備え、早めに購買した人が多かったものと考えられます。

一方、目薬やビタミンB1剤などの、訪日観光客に人気のあるブランドでは、前年差マイナスとなったものが多くみられました。かつての「爆買い」と言われた勢いは、今や弱まっている傾向が見られます。

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 

※2018年4月度から調査設計を変更しました

対象業態OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア
全国
調査店舗数3,245店舗
データ収集方法POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー医薬品、指定医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など
プレスリリース

株式会社インテージヘルスケア

SHARE

facebooktwitter

関連サービス