news2020年1月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング

2020年1月度 市販薬(OTC)市場 薬効別ランキング
新型ウイルス感染拡大で、予防関連商品が急増!
手指消毒剤は前年比287%

当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2020年1月度 市販薬(※1)市場 薬効別ランキング」を発表しました。

※1 市販薬:ドラッグストアや薬局で販売される一般用医薬品(OTC)のこと。当社データは指定医薬部外品を含みます。

調査結果

◆ 1月度の販売金額は933億円、前年同月比96.1%とマイナスだが、過去5年間でみると平年並み「市販薬市場の販売金額推移」

1月度の市販薬の市場規模は933億円、前年同月比96.1%で4か月連続のマイナスでしたが、過去5年間の1月の平均を100とした場合の指数は100.0であり、平年並みという結果でした。

◆ 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、手指消毒剤やマスクなどの予防関連商品が急増!「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

12月に流行の兆しが強まっていたインフルエンザの報告数は1月に入りだいぶ落ち着いたものの、年明けから新型コロナウイルス感染のニュースが拡大し、国内での感染が報告されるようになると、殺菌消毒剤やマスクなどの予防関連商品の売上が急増しました。
殺菌消毒剤は前年差プラス14.8億円と記録的な販売金額となりました。殺菌消毒剤に分類される薬効の中で、過去に類を見ない売上となったのがジェルタイプの指定医薬部外品を中心とした手指消毒剤。1月売上の前年同月比は287%でした。
また週次データで確認したところ、手指消毒剤やマスクは1月20日の週に立ち上がりが見られ、翌27日の週には急増していることが分かります。うがい薬については27日の週から大幅に増えています。

一方で、不調だったのは風邪関連薬。記録的な高温だったことで体調を崩す人が少なかったと推測されます。前年比83%となった総合感冒薬をはじめ、ミニドリンク剤(※2)、鎮咳去痰剤、葛根湯、麻黄湯などが大幅なマイナスとなりました。

※2 ミニドリンク剤:主に滋養強壮を目的とする、1 本飲みきりタイプの 100ml 未満の栄養剤。風邪が流行すると売れる傾向にある。

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 

※2018年4月度から調査設計を変更しました

対象業態OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア
全国
調査店舗数3,245店舗
データ収集方法POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー医薬品、指定医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など
プレスリリース

株式会社インテージヘルスケア

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