news2019年4月度 一般用医薬品(OTC)市場 薬効別ランキング

2019年4月度一般用医薬品(OTC)市場 薬効別ランキング
低気温により風邪関連薬が堅調!
2019年花粉シーズン、昨年の記録的売上をも上回る

当社は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2019年4月度一般用医薬品 薬効別ランキング」を発表しました。

調査結果

1.4月度は前年同月比98.2%。3か月連続で前年同月を下回るものの、過去5年の4月の平均を100とした場合の指数は104.0と好調「一般用医薬品(OTC)市場の販売金額推移

4月のOTC市場の販売金額は941億円、前年同月と比べると98.2%でした。花粉症シーズンの終盤で、売上シェアが大きい花粉症関連薬が前年に比べて不振だったことが影響しています。昨年4月の花粉症関連薬市場は過去10年間で最高値だったという背景があるためですが、今年の4月は過去5年の4月の平均を100とした場合の指数で見ると104.0と、平年を上回る結果となりました。

2.気温が低く風邪関連薬が堅調、花粉症関連薬は昨年好調の反動で大きく減少「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

4月は気温が低い地域が多かったことにより体調を崩す人が多かったと予想され、総合感冒薬、葛根湯、のどスプレータイプの口腔用薬、鎮咳去痰剤などの風邪関連薬が堅調。中でも総合感冒薬は前年同月差プラス4.6億円で、過去5年間の4月の売上としては最高値でした。
また低気温が要因で売れる薬効としては汎用性皮膚用薬で、皮膚の乾燥からくる痒み対策の薬が良く売れ116%と二桁伸長となりました。一方、昨年4月が記録的な販売金額だった鼻炎治療薬や目薬などの花粉症関連薬は、前年同月との差では大幅に下回る結果となりました。

【2019年花粉症シーズンの振り返り】

今年の花粉症シーズン(1~4月)、関連薬市場は416億円、前年同期比106.9%と活況でした。2018年の同時期には前年同期比129.2%という記録的な販売実績となっていましたが、今年はそれをも上回る結果となりました。
2019年の花粉症関連薬の売上は、昨年よりピークが早く、また期間も短かった傾向が見られました。2月11日の週から前年を大きく上回る伸びを見せ、3月4日の週に大きなピークをむかえた後は、徐々に下降しています。

2019年1~4月 花粉症関連薬の販売状況

販売金額(億円) 前年同期比
花粉症関連薬 合計416106.9%
  鼻炎治療剤: 鼻炎内服薬280109.0%
  鼻炎治療剤: 点鼻薬 55103.2%
  アレルギー用薬 11102.2%
  アレルギー用目薬 69102.6%

花粉症治療薬の売上の7割弱を占めた鼻炎内服薬については、3月は大容量商品が好調だったことで販売金額は前年を上回ったものの、4月は、記録的な売上だった前年同月を大きく下回る結果となり、前年同月比マイナス12.6%となっています。
スイッチOTC※については、フェキソフェナジン塩酸塩、エピナスチン塩酸塩などの主要な薬効成分を含む製品が前年を上回りました。

※ 医療用医薬品の有効成分を一般用医薬品として使用できるようにスイッチした(切り替えた)医薬品

SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 

※2018年4月度から調査設計を変更しました

対象業態OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア
全国
調査店舗数3,245店舗
データ収集方法POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー医薬品、指定医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など
プレスリリース
株式会社インテージヘルスケア

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