newsAI創薬によるドラッグデザインから実合成まで 創薬研究支援サービスをワンストップで提供開始

インテージヘルスケアと、神戸天然物化学株式会社は、インテージヘルスケアらが提供するAI創薬技術によりデザインされた新規化合物を、神戸天然物化学が実合成することにより、ワンストップでの創薬研究支援サービス(以下、「本サービス」)の提供を開始します。


本サービスでは、まず、インテージヘルスケアらのAI創薬プラットフォーム 『Deep-Quartet』 により、ディープラーニングなどのAI技術を用いて新薬の化学構造を提案し、神戸天然物化学がメディシナルケミストリーの視点で評価、実合成を行います。両社の連携により、製薬企業等の顧客に対してAIによる新規化合物デザインから実合成までの、切れ目のないサービス提供が可能となります。

両社は、本サービスの提供により、製薬企業等の化合物最適化のプロセスを加速し、開発リソースの効率的な活用を提案します。業務委受託契約のほか、成功報酬やマイルストン契約等の形で、製薬企業や創薬ベンチャー、アカデミアプロジェクトなどに提供する予定です。

インテージヘルスケアと神戸天然物化学について

当社は、株式会社理論創薬研究所、株式会社アフィニティサイエンスと連携し、AI創薬プラットフォーム『Deep-Quartet』(ディープカルテット)を提供し、昨年12月より武田薬品工業株式会社との共同プロジェクトを開始するなど、AI創薬事業を積極的に展開しています。

神戸天然物化学は、医薬品開発/研究用試薬の受託研究・合成についての豊富な実績とノウハウを持ち、アカデミアなどとの共同開発において化合物デザイン合成を担当。ライセンス導出などの実績を有しています。また、これまでにもインテージヘルスケアと連携し、新規化合物の合成を行い共同で特許出願も行っています。


AI創薬プラットフォーム『Deep-Quartet』(ディープカルテット) について

AI創薬プラットフォーム『Deep-Quartet』は、インテージヘルスケアと理論創薬研究所、アフィニティサイエンスが3社連携で提供するサービスです。『Deep-Quartet』は、深層強化学習の技術である(1)Deep reinforcement learning、ファーマコフォアモデルを用いるソフトウェア(2)LigandScout、網羅的なターゲット予測を可能とする機械学習ベースの技術(3)CzeekSを組み合わせた一連のフローであり、ここに製薬企業各社の(4) メディシナルケミスト(有機合成化学者)の知見を加えることで、Quartet(四重奏)によるAI創薬プラットフォームを実現しています。

 技術の詳細については、日本薬学会による学術雑誌Chemical and Pharmaceutical Bulletin(Chem. Pharm. Bull. 68, 227–233 (2020))に論文が掲載されております。

プレスリリース
株式会社インテージヘルスケア

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